オーダースーツはその名の通りスーツをオーダーメイドで作るテイラーが、丹精こめてていねいに設えられた芸術品です。そして、テイラーにはお洒落を楽しむ紳士が集います。しかしオーダースーツの印象を考えた時、一見すると「高い」「お店に入りづらい」「自分には合わない」などどこか敬遠するイメージがありました。

「ひとりでも多く、上質でリーズナブルなオーダースーツを身にまとってほしい。」これは創業から変わらないYOSHIDAYAのこだわりでした。YOSHIDAYAは創業から３代続く老舗テイラーではあったものの、そのイメージを捨て、オーダースーツをまだ着たことがない人に愛されるブランドを目指します。既成のスーツの価格を下回るリーズナブルなプライスライン、誰もが入りやすく親しみやすいファサード、ロゴマークは袖のボタンをモチーフに新しいファッションブランドをイメージして作られました。さまざまコミュニケーションツールを開発した中でも、SNSの発信は大きな反響がありました。シーズンごとに変わる生地の紹介、スタイルの発信や初めての方も手軽にオーダーできるコンテンツなど内容は多岐に渡ります。

YOSHIDAYAに来店する人はさまざまです。最高の品質を求めている人、スーツが始めての人、リーズナブルな価格が魅力と感じる人、そしてその人たちに紹介されて訪問する人。1人1人の顧客との対話、コミュニケーションを大切にし、生地選びからシルエットまで、細部にこだわった理想の1着を仕立てていくのがテイラーの腕の見せどころです。結果、YOSHIDAYAだったら自分の好みに合ったスーツを作りやすいというファンを生み出すことができました。