北海道を代表するリゾートとして認知度が高い星野リゾートトマム。2010年以降、結婚式の価値観が多様化し、初婚年齢の平均が30歳を超え、特に35歳以上のカップルや再婚カップルにおいては、親族・職場・友人を招いた従来の王道な結婚披露宴ではなく、親族のみを招いた家族のみを対象とする小規模な結婚式の需要を取り込むことを課題としていました。

「思い出に残る旅行先で、家族で落ち着いた結婚式を行いたい」「立派な結婚式はできないけど、家族でゆっくり過ごしたい」など、旅のプランにウェディングを取り入れた「家族旅ウェディング」を新たなブランド・コンセプトに定義。旅を通じて家族の絆を深める家族旅ウエディングをコンセプトをリアルに伝えるだけでなく、人に伝えたくなるウェディング体験をストーリーで表現し、北海道ならではの行ってみたいと思わせるビジュアルコミュニケーションをタッチポイントの施策としました。

北海道にはさまざま個性と多様性、そしてエリアとしての役割があります。北海道というエリアの魅力や星野リゾートの独自性など全体の統一感を活かしたまま、家族旅ウェディングを新しいリゾートウェディングのかたちとして表現することができました。お互いの家族とひとつの思い出を作る、親に感謝の気持ちを旅でプレゼントするなど、旅にウェディングを取り入れることで、リゾートならではの最高のロケーションを結婚式と旅行を一緒に楽しめることはもちろん、利用者にとって最小限のゲストだけという特別感、費用面での納得感を醸成し、北海道を代表する星野リゾートトマムというエリアに家族旅ウェディングという一つの個性を付与することができました。