「手紙を書く」時間は、話し言葉で会話をする日頃の自分からすこし離れて、手紙を託す相手と、そして手紙を書く自分と深く向き合うことができます。本来の「祈り」を深く願うことと考え、手紙を通じて、人と語り合い、その人からの願いを受け止め直し、自分を省みて深く思うことを提案する手紙寺のWebブランディング。
創立1200年もの長い歴史を誇る證大寺が、手紙を通じて故人とのつながりを深めることを掲げ、プロジェクトが開始しました。これまでの長年の歩み。それまでに大切にされてきた理念に対して真摯に向き合い、検討していくうちに、人それぞれ情報の受け入れ方が違うことに気づきました。長年、證大寺を愛用されている方から、最近證大字を知った人、知らない人。さまざまなユーザーが色をつけずに伝えたいことを正しく受け取るために、どのようなアプローチが望ましいか慎重に検討していく必要がありました。
人によって捉え方が異なる情報だからこそ、情報を正しく伝えるだけでなく、住職の想いをどんな方が見ても共通の感情を抱いてもらえるように、ビジュアルはクリーンで偽りのないシンプルなものを目指しました。
また、言葉だけでは伝えきれない想いをビジュアルで表現するために写真表現はすべて撮り直しを行い、
Webサイトはシンプルなデザインではありつつも手紙寺の色が分かるものとなりました。
Webサイト公開後は、働くスタッフの方から好意的な意見を頂いたり、よくご利用される顧客からも喜ばしいお声をいただきました。
課題から方向性を決めて確信を持ちながら検討を重ねたビジュアルが、利用される顧客から内部のスタッフから共通の感情を生み出しました。これからもビジュアルを通じた共通の意識を育むことはもちろん、共感を促すコトへつながっていきます。
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