今回は、和の色、日本の伝統色がテーマです。 色選びの参考や繊細な日本人の美の心を楽しんでいただけたら幸いです。
DESIGNER
A.K.
色だけでなく名前も風雅な日本の伝統色です。
ここでは、灰色を厳選して紹介します。
繊細で微妙な色合いの美しさは必見です。
青鈍
あおにび
#334454
R:51 G:68 B:84
C:89% M:77% Y:61% K:15%
鉛色
なまりいろ
#7B7C7D
R:123 G:124 B:125
C:2% M:1% Y:0% K:51%
深川鼠
ふかがわねず
#9CA7AC
R:156 G:167 B:172
C:39% M:24% Y:24% K:0%
素鼠
すねずみ
#9fa0a0
R:159 G:160 B:160
C:1% M:0% Y:0% K:37%
消炭色
けしずみいろ
#524e4d
R:82 G:78 B:77
C:0% M:5% Y:6% K:68%
錫色
すずいろ
#9ea1a3
R:158 G:161 B:163
C:3% M:1% Y:0% K:36%
薄墨色
うすずみいろ
#a3a3a2
R:163 G:163 B:162
C:0% M:0% Y:1% K:36%
藍鼠
あいねず
#5D6D7A
R:93 G:109 B:122
C:0% M:0% Y:1% K:36%
灰青
はいあお
#c0c6c9
R:192 G:198 B:201
C:4% M:1% Y:0% K:21%
納戸鼠
なんどねず
#4C6264
R:76 G:98 B:100
C:75% M:58% Y:79% K:0%
ぶどう鼠
ぶどうねず
#55505E
R:85 G:80 B:94
C:75% M:73% Y:59% K:0%
石板色
せきばんいろ
#4E5255
R:78 G:82 B:85
C:78% M:72% Y:68% K:0%
減赤
けしあか
#926D6B
R:146 G:109 B:107
C:47% M:58% Y:52% K:0%
灰緑
はいみどり
#879E88
R:135 G:158 B:136
C:50% M:25% Y:47% K:0%
千草鼠
ちぐさねず
#6C8270
R:108 G:130 B:112
C:61% M:40% Y:57% K:0%
錆浅葱
さびあさぎ
#5F8786
R:95 G:135 B:134
C:65% M:34% Y:45% K:0%
浅葱鼠
あさぎねず
#8AA2A9
R:138 G:162 B:169
C:48% M:24% Y:27% K:0%
紺鼠
こんねず
#4F5567
R:79 G:85 B:103
C:76% M:69% Y:53% K:0%
灰紫
はいむらさき
#7E7682
R:126 G:118 B:130
C:54% M:51% Y:39% K:0%
梅鼠
うめねず
#987A7E
R:152 G:119 B:126
C:42% M:54% Y:40% K:0%
牡丹鼠
ぼたんねず
#84646F
R:132 G:100 B:111
C:52% M:61% Y:46% K:0%
灰白
はいじろ
#DEDAD2
R:222 G:218 B:210
C:8% M:7% Y:14% K:0%
銀鼠
ぎんねず
#BEBDB9
R:190 G:189 B:185
C:23% M:17% Y:21% K:0%
桜鼠
さくらねず
#BAAAA5
R:186 G:170 B:165
C:25% M:28% Y:28% K:0%
錆浅葱
さびあさぎ
#5F8786
R:95 G:135 B:134
C:65% M:34% Y:45% K:0%
灰色
はいいろ
#B3A89B
R:179 G:168 B:155
C:29% M:28% Y:34% K:0%
灰汁色
あくいろ
#A09588
R:160 G:149 B:136
C:38% M:36% Y:42% K:0%
利休鼠
りきゅういろ
#869084
R:134 G:144 B:132
C:50% M:34% Y:45% K:0%
鳩羽鼠
はとばねず
#847F87
R:132 G:127 B:135
C:51% M:46% Y:38% K:0%
墨色
すみいろ
#2E2F31
R:46 G:47 B:49
C:87% M:87% Y:85% K:50%
重色目(かさねいろめ)とは襲色目(かさねいろめ)とも呼ばれ、平安時代の宮中女性に端を発し、十二単などの着物の装束の表地と裏地を重ねたときにできる混色のことだと言われています。当時の絹の糸は非常に薄く裏地の色が表によく透けるため、透けた裏地の色まで考慮する。その美意識の高さには敬意を表したいですね。 ここではその重色目をご紹介します。
「若草」(わかくさ)
淡青+濃青
「夏萩」(なつはぎ)
中青+濃紫
「紫苑」(しおん)
中紫+中蘇芳
「椿」(つばき)
中蘇芳+中赤
日本の伝統色は現代においてもさまざまな場面で使われています。
ここではその実例を紹介します。
LEDで江戸紫を表現。
現代の技術で伝統色が再現されています。
ロゴにも伝統色が使われていますね。
DFA Silver Awardを受賞したパッケージデザイン。
多彩で日本らしい上品なデザインです
印象的なキャッチコピーの広告。
メッセージがとても分かりやすいです。
日本の伝統色が綺麗なデザインでまとめられています。
色を選択するとなめらかにページ全体が入れ替わります。
Web上の色だけでなく、デザイナーが色を確認するときに使う道具として精巧に印刷された実物の色見本があります。
ここでは「DICカラーガイド 日本の伝統色第8版」を参考にしています。
見ているだけで楽しい色見本、手元に一冊いかがですか?
いかがでしたか?とても繊細かつ美しいですよね。
古来より日本の伝統色は多くの染織品や絵画、工芸、詩歌、文学として、
生活や文化の中に深く息づいてきました。
大切な日本の文化として、これからも受け継いでいかなければならないなと感じました。
そして、デザイナーとして、日本特有の感性を大切に、世の中や世界に向けて
デザインに生かしていきたいですね。
出典:スカイツリーホームページ
出典:artless
参考資料:color-sample.com
参考資料:内田広由紀(2008)「和の色辞典」
参考資料:DICグラフィックス株式会社「DIC 日本の伝統色 第8版」
今日もあなたに気づきと発見がありますように
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