• Vol.21
  • DESIGN
  • 2015.03.20

日本古来より伝わる色。美しい伝統色の魅力

今回は、和の色、日本の伝統色がテーマです。 色選びの参考や繊細な日本人の美の心を楽しんでいただけたら幸いです。

DESIGNER

A.K.

1. 日本の伝統色、灰色30選。

1. 日本の伝統色、灰色30選。

風情のある名前は非常に美しい

色だけでなく名前も風雅な日本の伝統色です。
ここでは、灰色を厳選して紹介します。
繊細で微妙な色合いの美しさは必見です。

  • 青鈍(あおにび)

    青鈍
    あおにび
    #334454
    R:51 G:68 B:84
    C:89% M:77% Y:61% K:15%

  • 鉛色(なまりいろ)

    鉛色
    なまりいろ
    #7B7C7D
    R:123 G:124 B:125
    C:2% M:1% Y:0% K:51%

  • 深川鼠(ふかがわねず)

    深川鼠
    ふかがわねず
    #9CA7AC
    R:156 G:167 B:172
    C:39% M:24% Y:24% K:0%

  • 素鼠(すねずみ)

    素鼠
    すねずみ
    #9fa0a0
    R:159 G:160 B:160
    C:1% M:0% Y:0% K:37%

  • 消炭色(けしずみいろ)

    消炭色
    けしずみいろ
    #524e4d
    R:82 G:78 B:77
    C:0% M:5% Y:6% K:68%

  • 錫色(すずいろ)

    錫色
    すずいろ
    #9ea1a3
    R:158 G:161 B:163
    C:3% M:1% Y:0% K:36%

  • 薄墨色(うすずみいろ)

    薄墨色
    うすずみいろ
    #a3a3a2
    R:163 G:163 B:162
    C:0% M:0% Y:1% K:36%

  • 藍鼠(あいねず)

    藍鼠
    あいねず
    #5D6D7A
    R:93 G:109 B:122
    C:0% M:0% Y:1% K:36%

  • 灰青(はいあお)

    灰青
    はいあお
    #c0c6c9
    R:192 G:198 B:201
    C:4% M:1% Y:0% K:21%

  • 納戸鼠(なんどねず)

    納戸鼠
    なんどねず
    #4C6264
    R:76 G:98 B:100
    C:75% M:58% Y:79% K:0%

  • ぶどう鼠(ぶどうねず)

    ぶどう鼠
    ぶどうねず
    #55505E
    R:85 G:80 B:94
    C:75% M:73% Y:59% K:0%

  • 石板色(せきばんいろ)

    石板色
    せきばんいろ
    #4E5255
    R:78 G:82 B:85
    C:78% M:72% Y:68% K:0%

  • 減赤(けしあか)

    減赤
    けしあか
    #926D6B
    R:146 G:109 B:107
    C:47% M:58% Y:52% K:0%

  • 灰緑(はいみどり)

    灰緑
    はいみどり
    #879E88
    R:135 G:158 B:136
    C:50% M:25% Y:47% K:0%

  • 千草鼠(ちぐさねず)

    千草鼠
    ちぐさねず
    #6C8270
    R:108 G:130 B:112
    C:61% M:40% Y:57% K:0%

  • 錆浅葱(さびあさぎ)

    錆浅葱
    さびあさぎ
    #5F8786
    R:95 G:135 B:134
    C:65% M:34% Y:45% K:0%

  • 浅葱鼠(あさぎねず)

    浅葱鼠
    あさぎねず
    #8AA2A9
    R:138 G:162 B:169
    C:48% M:24% Y:27% K:0%

  • 紺鼠(こんねず)

    紺鼠
    こんねず
    #4F5567
    R:79 G:85 B:103
    C:76% M:69% Y:53% K:0%

  • 灰紫(はいむらさき)

    灰紫
    はいむらさき
    #7E7682
    R:126 G:118 B:130
    C:54% M:51% Y:39% K:0%

  • 梅鼠(うめねず)

    梅鼠
    うめねず
    #987A7E
    R:152 G:119 B:126
    C:42% M:54% Y:40% K:0%

  • 牡丹鼠(ぼたんねず)

    牡丹鼠
    ぼたんねず
    #84646F
    R:132 G:100 B:111
    C:52% M:61% Y:46% K:0%

  • 灰白(はいじろ)

    灰白
    はいじろ
    #DEDAD2
    R:222 G:218 B:210
    C:8% M:7% Y:14% K:0%

  • 灰白(はいじろ)

    銀鼠
    ぎんねず
    #BEBDB9
    R:190 G:189 B:185
    C:23% M:17% Y:21% K:0%

  • 桜鼠(さくらねず)

    桜鼠
    さくらねず
    #BAAAA5
    R:186 G:170 B:165
    C:25% M:28% Y:28% K:0%

  • 錆浅葱(さびあさぎ)

    錆浅葱
    さびあさぎ
    #5F8786
    R:95 G:135 B:134
    C:65% M:34% Y:45% K:0%

  • 灰色(はいいろ)

    灰色
    はいいろ
    #B3A89B
    R:179 G:168 B:155
    C:29% M:28% Y:34% K:0%

  • 灰汁色(あくいろ)

    灰汁色
    あくいろ
    #A09588
    R:160 G:149 B:136
    C:38% M:36% Y:42% K:0%

  • 利休鼠(りきゅういろ)

    利休鼠
    りきゅういろ
    #869084
    R:134 G:144 B:132
    C:50% M:34% Y:45% K:0%

  • 鳩羽鼠(はとばねず)

    鳩羽鼠
    はとばねず
    #847F87
    R:132 G:127 B:135
    C:51% M:46% Y:38% K:0%

  • 墨色(すみいろ)

    墨色
    すみいろ
    #2E2F31
    R:46 G:47 B:49
    C:87% M:87% Y:85% K:50%

2. 日本の伝統配色

重色目、昔の人々もお洒落をしていた

重色目(かさねいろめ)とは襲色目(かさねいろめ)とも呼ばれ、平安時代の宮中女性に端を発し、十二単などの着物の装束の表地と裏地を重ねたときにできる混色のことだと言われています。当時の絹の糸は非常に薄く裏地の色が表によく透けるため、透けた裏地の色まで考慮する。その美意識の高さには敬意を表したいですね。 ここではその重色目をご紹介します。

  • 「若草」(わかくさ)

    「若草」(わかくさ)
    淡青+濃青

  • 「夏萩」(なつはぎ)

    「夏萩」(なつはぎ)
    中青+濃紫

  • 「紫苑」(しおん))

    「紫苑」(しおん)
    中紫+中蘇芳

  • 「椿」(つばき)

    「椿」(つばき)
    中蘇芳+中赤

3. いまでも使われている日本の伝統色

現代に蘇る侘び寂びの世界

日本の伝統色は現代においてもさまざまな場面で使われています。
ここではその実例を紹介します。

「東京スカイツリー」http://www.tokyo-skytree.jp/archive/design/

東京スカイツリー

LEDで江戸紫を表現。
現代の技術で伝統色が再現されています。
ロゴにも伝統色が使われていますね。

「NANAMIYA – 肴七味屋」http://www.artless.co.jp/alog/branding-v-i/4368/

NANAMIYA – 肴七味屋

DFA Silver Awardを受賞したパッケージデザイン。
多彩で日本らしい上品なデザインです

「和食は、和色で、できている」http://nipponcolors.com/

和食は、和色で、できている

印象的なキャッチコピーの広告。
メッセージがとても分かりやすいです。

「NIPPON COLORS – 日本の伝統色」http://www.tokyo-skytree.jp/archive/design/

NIPPON COLORS – 日本の伝統色

日本の伝統色が綺麗なデザインでまとめられています。
色を選択するとなめらかにページ全体が入れ替わります。

4. デザイナーが使う色見本

4. デザイナーが使う色見本

正確に色を確認するための色見本

Web上の色だけでなく、デザイナーが色を確認するときに使う道具として精巧に印刷された実物の色見本があります。
ここでは「DICカラーガイド 日本の伝統色第8版」を参考にしています。
見ているだけで楽しい色見本、手元に一冊いかがですか?

まとめ

いかがでしたか?とても繊細かつ美しいですよね。
古来より日本の伝統色は多くの染織品や絵画、工芸、詩歌、文学として、
生活や文化の中に深く息づいてきました。
大切な日本の文化として、これからも受け継いでいかなければならないなと感じました。
そして、デザイナーとして、日本特有の感性を大切に、世の中や世界に向けて
デザインに生かしていきたいですね。

出典:スカイツリーホームページ

出典:artless

出典:AJINOMOTO ホームページ

出典:NIPPON COLORS -日本の伝統色-

参考資料:color-sample.com

参考資料:内田広由紀(2008)「和の色辞典」

参考資料:DICグラフィックス株式会社「DIC 日本の伝統色 第8版」

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