現在、研究者は研究開発、治験のための準備や煩雑な手順に時間を取られ、本来すべきであった肝心のサイエンスに時間を割けないのが現状です。
ロボティック・ バイオロジー・インスティテュート(RBI)は、実験を行うヒト型汎用ロボット「まほろ」を開発し、実験の自動化することで研究の生産性を向上しました。これは単に人の作業をロボットに置き換えるだけではなく、それ以上の価値を生み出します。
RBIが目指すビジョンは、研究者がする実験をロボットが置き換えるだけではありません。この双腕ロボット「まほろ」にはもっと大きなビジョンを託されています。バイオテクノロジーの研究は機械化が難しく、研究者の手作業での実験を余儀なくされています。学術論文に記された手順どおりに、他の研究者が創薬やバイオテクノロジー分野の実験をするとき、同じ結果を得られないことがあります。つまり実験の再現性を確認できないことが科学者にとって大きな問題となっていました。この衝撃的な現実を、ロボットがライフサイエンス分野における実験の再現性を高め解決する未来をRBIが描くビジョンと定義しました。わたしたちは、この壮大なビジョンをデザインし、ブランドストーリーをかたちにすることからブランディング・プロジェクトが始まります。
社名が決まり、コーポレートロゴマークなど基本的なエレメントが作られる過程で、ユーザーとのコミュニケーションとして重視したのは、RBIが描くビジョンをどんなツールで伝え伝わることでした。研究者が1日中実験に追われるのではなく、実験はロボットが行い、研究者が人間が本来すべきだったクリエイティブ、つまり創造的なタスクに能力を発揮し、世界を探求するサイエンスに身を置く人として充実した未来を映像を使って表現しました。
ロボットとバイオテクノロジーの協働、繰り返し作業からの研究者の解放によって、ヒトとロボットとの新しい関係をリアルなイメージで提示することに貢献しました。ロボットやAIが存在感を増しつつあった当時、「ロボットやAIはなんとなく信用できない」など認識のばらつきやテクノロジーに対する不安と期待に対し答えを提示したことはRBIの存在意義を示すことができたのです。将来は、人が手作業で実験することで発生していたコストを削減することで、新薬の研究・開発コストを最終的には1/10にすることを目指しています。
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